なつかしい「私の薩摩」に行ってまいりました。

No.10510

 昨日は鹿児島で隼人文化研究会の3月例会に出席し「鎌倉時代の千葉氏と薩摩・大隅」というテーマで拙い報告をさせて頂いて参りました。
 この例会は、昨年同様に国文学の鈴木彰先生(立教大学)の主宰される「斉興の会」との合同研究会であったため、鈴木先生による二本の報告を拝聴する機会を得たのですが、これは大収穫で、とくに「島津氏領国における幸若舞曲受容の系譜 ―山田聖栄・新納忠増・島津斉興―」は中世の典籍史料を扱うに際して、今後、常に念頭に置いておかなければならない極めて重要な指摘を含むものでした。当然『吾妻鏡』の理解にも敷衍できることで、岩田君や山本さんにも聴いて頂ければ良かったと思いました。
 この会では、私が1989~94年に鹿児島経済大学社会学部に在籍していた当時、お世話になった方々にお目にかかれるのも大きな楽しみなのですが、今回もまた、事務局の永山修一先生(ラ・サール学園)はもとより、昨年と同じく仙台からお出でくださった柳原敏昭先生(東北大学)と再会する機会を得られました。また、久しぶりに日隈正守先生(鹿児島大学)にもお目にかかれましたし、ミュージアム知覧の上田耕先生、新地浩一郎先生もお出で下さっていたので、すっかり20年前のような気分になってしまいました。
 霧島市教委の重久淳一先生や都城市史の古代編で一緒に仕事をさせて頂いた柴田博子先生(宮崎産業経営大学)にもお会いできました。
 そして、何よりも嬉しかったのは、久方ぶりに五味克夫先生にお目にかかれだだけではなく、昼食の席で、柳原先生ともども暫し懇談の時間をもつことが出来たことでした。
 そんなこんなで、学問的にも、私の人生を振り返る意味に於いても感慨深い研究会でした。
 往復は、九州新幹線「さくら」。時間は長いのですが、普通車でも、指定席は左右2列シートで、東海道新幹線でいえばグリーン車の如しで(乗ったことはないのですが)、なかなか快適でした。 
編集:2014/03/11(Tue) 14:22

母校 青山学院大学出身者による日本中世史の研究

No.10522

 鹿児島に行っている間に、新刊の書籍や抜刷が届いておりました。

 ☆ 落合義明・真鍋淳哉・岡陽一郎・藤本頼人・鈴木沙織・中澤克昭の六名の先生方の御連名で、先生方の御高論が収載された新刊の藤原良章編『中世人の軌跡を歩く』(高志書院)を御恵送頂きました。
 先生方に、あつくお礼を申し上げます。
 
 落合先生を除く五名の方々は、青山学院大学大学院史学専攻で藤原良章先生の薫陶をうけた方々。私にとっては母校の後輩にあたります。
 最近、日本中世史のジャンルにおいて、私の高校や大学の後輩たちの活躍を目にすることが多くなり、嬉しい限り。何のお役にも立てていないのに、背中を押されているような心地が致します。
 ますますの御活躍を祈念申し上げる次第です。

 ☆ 樋口健太郎先生より、「中世前期の摂関家と天皇」(『日本史研究』618)を御恵送頂きました。
  2013年度の日本史研究会大会報告です。
  樋口先生に、あつくお礼を申し上げます。