『紫苑』第12号掲載のラインナップ&小山市での講演内容

No.10172

 9日のゼミの時間に、『紫苑』第12号に掲載される論文・研究ノートが決まりました。

 〈論文〉
   岩田慎平「鎌倉幕府の奉行人について」
   滝沢智世「門跡の活動からみる戦国期における将軍の権威」
   池嶋美帆「『日蓮遺文紙背文書』にみる御家人千葉氏の家政機関」
 〈研究ノート
   大平裕実「葬送空間としての鳥辺山と鳥辺野の地域的変遷」

 刊行は3月末の予定です。執筆者は校正をしっかりとお願い致します。
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ところで、昨11日、栃木県小山市で「野木宮合戦の歴史的意義」と題する講演をして参りました。源頼朝の坂東における覇権確立(八条院の権威を背景とする義仲・行家・義広の影響力の排除)および小山氏の秀郷流藤原氏諸族における嫡宗的位置の確立を結論として述べたわけですが、同時に寒河尼の政治的地位や朝政・宗政・朝光の小山三兄弟個々の特性や幕府成立期における役割についても論及させて頂きました。講演では大まかなことしか御披露できませんでしたが、準備の過程で諸史料を再読し、近年の東国武士に関する研究成果と対応させてみると、これまで見過ごしていた重要な事実に気づいたり、従来とは異なった評価を下せる部分も多々認められましたので、ちょうど予定していた『日本歴史』への寄稿原稿は、これをテーマにしてみることにいたしました。
なお、当日のレジュメ(もう一人の講演者である福岡市博物館の高山英朗氏の「関ヶ原合戦における黒田長政の活躍」も一緒に綴じられています)や小山の市長さん等から頂いた小山の歴史に関する本は、次のゼミの時間に御覧いただくことにしたいと考えています。
 その他、プライベートな感想(歓迎してくれた野良ネコの話など)については、当方のFacebookを御覧下さい。

歓迎してくれる野良猫は、網戸神社に居ますか?

長さん
No.10237

寒河尼の墓のある、栃木県小山市網戸の網戸神社(称念寺)境内に、不思議な野良ネコが2013年正月ごろから出没しております。あたかも寒河尼を拝みに行く人を歓迎して、膝に乗るように見える「膝乗りネコ」なのですが、2014年の1月に、野口実先生は、栃木県小山市の、どこの野良ネコに歓迎されましたか? FACEBOOKが、簡単には見れない者です。