『週刊 新発見!日本の歴史 平安時代6 平氏政権の可能性』

No.10089

 昨日はゼミのメンバーと関係者、計2名に大変な朗報が届きました。しかし、朗報はやはり、それなりの才能と努力の見返りとして現れるもの。このお二人と、その業績を見れば一目瞭然だと思います。
汝、妬むことなかれ!

 本日、『週刊 新発見!日本の歴史 平安時代6 平氏政権の可能性』が届きました。責任編集が元木泰雄先生の号です。
 私は「地図で見る 院政期の都市空間」と「地方の「豪族的武士」の活躍と人脈」の監修・執筆を担当させて頂きました。後者に載せた「武士の3つのルーツ」という図の中の佐藤氏の位置が北に寄りすぎるといったミスがみつかりましたが、この号はかなり斬新な内容で、おもしろい。

 表紙の絵は、どうも昨年の大河ドラマ「平清盛」を意識したもののようですが、巻末の連載「ここまで変わった日本史教科書」(文部科学省教科書調査官の高橋秀樹氏が御執筆)の冒頭に、その大河ドラマが研究者から不評であったことを述べられているのには喝采を送らざるを得ません。

 それから、自画自賛になりますが、「地図で見る 院政期の都市空間」は、宇治まで含む広域な地図で、まさに院政期の京都周辺を俯瞰したこのような地図はかつて作られたことはなかったと思うので、これはお役に立つものと思います。
 京都の研究者では、元木先生のほか、立命館の美川先生、同女の山田先生、佛大の佐古先生、同志社の植木先生も執筆されておられます。
 定価は590円。昼食を我慢して、買っても損はないと思います。

☆ 愛媛大学の寺内浩先生より、御高論「天慶の乱と承平天慶の乱(一)」(『愛媛大学法文学部論集 人文学科編』34)・「同 (二)」(同35)を御恵送頂きました。 
 寺内先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 早稲田大学の下村周太郎先生より、御高論「中世の戦争をめぐる法慣習の心性-神社への避難・隠物と竹木伐採禁制を中心に-」(『三田中世史研究』20)を御恵送頂きました。
 下村先生に、あつく御礼を申し上げます。
編集:2013/10/21(Mon) 16:24

振り返りのなかにも新発見!が-次回の『吾妻鏡』-

No.10090

 『週刊 新発見!日本の歴史 平安時代6 平氏政権の可能性』の発売は次の火曜日(10/22)になるのでしょうか。書店で手に取るのが楽しみですね。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2013年10月24日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。ようやく秋らしくなってきた季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞ「ご自由に」ご参加ください。
 京都女子大の方限定ではありませんよ。

Re.『週刊 新発見!日本の歴史 平安時代6 平氏政権の可能性』

No.10091

野口先生 みなさま

『週刊 新発見!日本の歴史 平安時代6 平氏政権の可能性』、私も寄稿させていただいております。
文章としては短いのですが、8・9頁の「再現! 歴史の現場 福原京」の見開きイラストの監修・執筆がそれです。
この仕事をいただいたのは、私が社会復帰しはじめたばかりの時でしたので、
責任編集の元木先生も、私の体調を気遣い気遣いしていただきながらの依頼だったようです。
でも、本人としましては、ようやくこういう仕事に復帰できるようになったというのが
無上に嬉しいことでした。
お声がけいただいた元木先生に、この場を借りて御礼申し上げます。

『週刊 新発見!日本の歴史』18「平氏政権の可能性」

No.10093

 山田先生、ありがとうございます。
 最近は、各地の学会への御参加など、とてもお元気に活躍されている御様子で一安心。胸をなで下ろしております。
 あまり、無理をなさらないようにされながらも、ますますの御活躍をお願い申し上げます。
 山田先生が出てこないと収まりがつかない場面が多々あろうかと存じます。
 宜しくお願い申し上げます。

 元木先生責任編集の『週刊 新発見!日本の歴史』18は、かくの如く力作揃い。私も、新しい観点から中世武士団の成立について論じさせて頂きました。「「武士の棟梁」たる者として必要欠くべからざる属性のうち最も重要なものは「武芸」でも「情」でもなかったのである」などと。

 どうやら、店頭に並ぶのは明日のようです。買いに走りたいと思います。